今回は国内初のテレビの量産を開始したシャープを解説します。
シャープの正式名称はシャープ株式会社です。1912年に東京本所松井町でベルトのバックルを製造する金属加工業で創業し、1915年に金属製の繰り出し鉛筆を発明し、1916年にエバー・レディー・シャープ・ペンシルと名付けて一世を風靡し、これが現在の社名および商標の「シャープ」の由来となっています。
関東剤震災後の1924年に大阪府東成郡田辺町で早川金属工業研究所を設立、翌1925年に国産第1号鉱石ラジオ受信機の組み立てに成功して量産・販売を開始し、1935年に株式会社早川金属工業研究所を設立しました。1951年にテレビの試作に成功し、1953年に国内初のテレビの量産を開始、1959年に太陽電池の研究開発を開始、1970年に社名をシャープ株式会社に変更、2016年に鴻海精密工業股份有限公司との戦略的提携を行いました。
シャープの事業内容
シャープは、電気通信機器・電気機器および電子応用機器全般並びに電子部品の製造・販売を行っています。
| セグメント | 主要製品・サービス |
|---|---|
| スマートライフ | 冷蔵庫、過熱水蒸気オーブン、電子レンジ、小型調理機器、エアコン、洗濯機、掃除機、空気清浄機、扇風機、除湿機、加湿器、電気暖房機器、プラズマクラスターイオン発生機、理美容機器、LED照明、電子辞書、電卓、電話機、ネットワーク制御ユニット、太陽電池、蓄電池等 |
| 8Kエコシステム | テレビ、ブルーレイディスクレコーダー、オーディオ、デジタル複合機、インフォメーションディスプレイ、業務プロジェクター、POSシステム機器、FA機器、各種オプション・消耗品、オフィス関連ソリューション・サービス、各種ソフトウェア、マスク等 |
| ICT | 携帯電話機、パソコン、タブレット端末、ルーター等 |
| ディスプレイデバイス | ディスプレイモジュール、車載カメラ等 |
| エレクトロニックデバイス | カメラモジュール、センサモジュール、オプトセンサ、オプトデバイス、CMOSイメージセンサ、ウエハファウンドリ、半導体レーザー等 |
シャープの会社概要
会社名：シャープ株式会社
所在地：〒590-8522 大阪府堺市堺区匠町1番地
電話：お客様ご相談窓口 （固定電話：0120-078-178、携帯電話：0570－550-449）
資本金：50億円
売上高：2兆5,481億円（2023年3月期連結） 5,554億円（2023年3月期単独）
従業員数：44,993人超（シャープ連結） 、17,927超（国内連結）（2023年9月）
まとめ
今回は国内初のテレビの量産を開始したシャープを解説しました。
シャープは、1912年にベルトのバックルの製造で創業し、1916年にシャープペンの開発、1925年に国産第1号鉱石ラジオ受信機の組立・量産を開始、1953年に国内初のテレビの量産を開始、1959年に太陽電池の研究開発を開始と、経営信条の「誠意と創意」のもとに独創的な製品の創出と取り組みにより社会貢献を果たしてきた会社です。
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